2020年に新型コロナ感染拡大以降、世界的にオンラインミーティングが広まり、リモートワークなど働き方も変わりました。それに伴い、カウンセリングをオンラインで実施することも、多くの方に受け入れてもらう機会になりました。
カウンセリングは「ただ話す」というだけでなく、他者の存在を近くに感じながら、大切な気持ちを話すということに大きな価値があります。オンラインで画面で区切られた実際には近くにいない人とカウンセリングをするということは、その大事な要素が抜け落ちてしまうのではないか、という懸念が、利用される方にもカウンセラーにも最初の頃はありましたが、実際に多くの方が体験されてオンラインカウンセリングの有用性を認めています。
実際にやってみると、対面で話す以上にオンラインカウンセリングだと、お互い目が合いますし、表情もアップでみることができます。感情の機微は十分に伝わります。
また、普段から慣れている安心できる自室などで、気負わず話せる良さもあります。外に出る気力が出ない方や、移動中や街中で人の目が気になる方なども、その負担なく相談をすることができます。
時間も効果的に利用できます。仕事が忙しく、ゆっくりカウンセリングに行く時間がない方も、帰宅して一息ついた後にそのまま家でカウンセリングを受けることができます。
オンラインカウンセリングは、メンタルヘルスのリソースの地域格差を埋めることにも役立ちます。身近なところにカウンセリングを利用できるところがあまりない方でも、信頼できる心理士と繋がりやすい時代になりました。
長い人生の中で、自分のプライベートなことを安心して話せて、味方になってくれる理解者がいるという経験は心強いものです。オンラインでしたら、引越しなどされても変わらず繋がり続けることもできます。